2.類友の法則−4
(どこにいるんだあいつら…!えっと、メルは木っていってたから木材屋だよな…)
走りながらもジャッシュは周囲の様子を窺う。なんだか道行く人がみんなこちらを見ているような錯覚におちいる。
(あそこで話している人たち…もしかしてオレのこと手配犯じゃないかって噂してるんじゃ…。気づいた人がいきなり追いかけてきたりしたらどうするよオレ…!?)
なんだか周り全てが敵に思えてくる。はやくもすっかり逃亡者の心理状態に陥ったジャッシュは、必要以上に心臓を鳴らしながらレビアスの町を爆走する。
(ああ…!オレ今初めて顔を隠したい気持ちっていうのが分かるぜ…!だいたいなんだ、あの詳細な似顔絵はっ!騎士にあったのってほんの少しじゃん!?なのになんでこんな)
混乱のあまりおかど違いなところに怒りをもっていきかけていたジャッシュは、行く先に人だかりが出来ているのを目にして反射的に足を止めた。なんとなく植木のそばにこそっと隠れる。彼は短時間で完全に逃亡者になりきっていた。
「なんだよおまえら、そこどけよっ!!」
(…この声は…)
がるるる、という唸り声と共に聞こえてきたその声に、ジャッシュは花壇の影で、思い切り苦虫を噛み潰したような顔をした。
(いやいや、決め付けるのはまだ早い…!他人の空似…じゃねぇや、なんていうのかな、声そっくりな時…ええと…まぁいいや、ともかく声そっくりなだけかも知れねぇし…)
あまりありえない希望を胸にしながら、ジャッシュはこそこそと木陰から木陰へと移動する。そして騒ぎの中心が見える位置まで来て、がっくりと肩を落とした。
(やっぱそうか…)
「我々は君に用があるのだ。少し付いてきてもらおうか」
「いきなり何だよ!?オレはお前らなんかに用はねぇ!そんなことよりオレは木を手に入れなきゃならねぇんだ!!だからそこをどけ―――っ!!」
すでに鎧をまとった騎士数人に囲まれ、ぎゃんぎゃん吠えているのは、案の定今のところ自分のつれである白い毛並みの獣人だった。
(遅かった…つーかもう見つかってんのかよ…)
相手が早すぎるからかとも思うが、考えてみれば当然でもあった。下の…こちらの大陸では獣人は圧倒的に少ない。それが堂々と町を歩いているのだ。
(…コーヒー豆に角砂糖が一つ紛れ込んでるようなもんだよなぁ…)
見つからない方がおかしい。意識せずとも目は引かれる。
(…どうするかなぁ…)
「…どうするよ?」
ふと、自分の思っていた言葉が耳に入ってきて、ジャッシュは焦った。隠れている身であるにも関わらず、つい口に出してしまったかと思ったのだ。
「こいつが本当に例の誘拐犯なのか?」
しかしそうではなかった。その言葉は騎士たちの一人が隣の騎士に囁いたものだったらしい。そちらを窺うと、それを問われた方の騎士は、眉根を寄せていた。
「俺に聞かれても。獣人の固体識別なんて大雑把にしかできないし…でも十中八九間違いないだろう。色は白いし、年もそんなもんだし、場所も無理はない」
おまけにバンダナだし、と続く騎士の言葉に、ジャッシュはいつかあのバンダナを剥ぎ取ろうと決意した。
「いいからちょっとこっちこいって。話聞くだけだから」
「オレはお前らに話すことなんか何もねぇっ!!」
「…このケモノ…っ!」
(ああ、なんかそろそろやばそう…っ!)
いつから彼らがここでこんなやり取りをしていたのかは知らないが、双方ともかなり苛立っているのは見て取れた。とはいえジャッシュの認識が正しければ、メルカードの方は瞬間沸騰野郎であるので最初からこんな感じなのだろう。しかしそれは相手にしてみれば怒りを招く要因にしかならない。
「もう強制連行するか…?」
「オレには時間がないんだ!これ以上邪魔するっていうんならひっかくぞてめーらっ!」
(…ああもぉケンカ売るなって…!!)
まさに一触即発という雰囲気になってきて、周囲に集まっていた通行人やら野次馬やらが、巻き込まれないように少しその輪を広げる。
(どうするよ、オレ…!!)
@メルカードをとっつかまえてとにかくダッシュで逃げる。
Aさりげなさを装って近づき合流、手配犯とは無関係な顔でこの場を去る。
B奴を見捨てる。
(う〜〜〜〜〜ん)
浮かんだ三択問題に、ジャッシュは頭を抱えた。
いや、本当は速攻B番を実行したい。したいのだが。
(…そんなことできるわけねぇよ…!!)
そんなことできるなら、とっくにしている。というより、最初から拾ってなどいないだろう。ケモノもじじいも。
(となると残る選択肢は二つだけど…)
自分のお人よしさを恨みながら、ジャッシュは木陰から出て、野次馬の輪の一番外側にそっと加わった。
(逃げるにはこの人だかりが邪魔だよなぁ…となると…)
ジャッシュはよし、と気合を入れると、輪の中に入っていった。
(さりげなく〜さりげなく〜…)
この人だかりの中をわざわざ突破しようというところからして、すでに全然さりげなくないような気もするが、それは考えないことにする。ちょっとすみません、ごめんなさい、と頭を下げつつ、人々を掻き分けながら、ジャッシュはひたすら「さりげなく」を念じた。
(さりげなくっ!)
最後の人の波を抜けると視界が開けた。目の前には鎧を纏う騎士が5人と、獣人が一人。
(よしやるぞオレ!さりげなくっ!!)
「やっと見つけた!!」
すでに臨戦態勢に入っていたメルカードと騎士たちは、場にそぐわない声に振り向いた。ジャッシュは一瞬びくっとして足を止めかけたが、さりげなくっ、と自分に言い聞かせてメルカードへと近づく。
「ったく何してんだよこんなとこで…!探したんだぜ!?メ…」
名前を言いかけて、ジャッシュははっと口をつぐんだ。これでもし自分たちが手配書の人物だと知れたら、あの反逆罪で手配されている女性のように名前まで知れ渡ってしまうのではないか。そうするともう細工屋のおじさんのようにごまかすこともできなくなる。それは避けたい。知り合いの多い身としては。
(え…ええと…)
「め…め…めざしは買えたか、マリアン!!」
「…はぁ?」
とっさに口にした言葉に、当のメルカードが一番おかしな顔をした。
「何言ってんだお前?マリアンってだ」
「もう昼飯の時間はとっくに過ぎてんだぞ!?いくぞマリアン!!」
ジャッシュは大声でメルカードの言葉をかき消すように言うと、彼の首のバンダナをつかんで町の出口の方へと「さりげなく」歩きながら、とっさに名前を借りてしまった親分の猫に心の底から謝罪した。今度帰る時は猫缶買って帰ろう。一番高いやつ。
「ちょ、な、お前どうしたんだ!?おい、ちんぴら!軟派野郎!おいってば、ジャぐえっ」
メルカードの言葉は、ジャッシュにバンダナをさらに強く引かれて途切れた。
「ったく買い物もまともにできないのかよ〜!手のかかるやつだなぁ」
(一度も呼んだことねぇのにこんな時に名前呼ぼうとするなよ!!)
「ぐお…く、首…息が…っ!!」
一方的に口を動かしながら人波を抜けていく青年と、それにずるずると引っ張られていくケモノに、人々が戸惑いながらも道を開ける。さながらその光景は海が割れるかのようであった。
王国の騎士たちも、突然の展開にあっけにとられていた。
(よし、追いかけてこないな…!いつか副長が言ってた通りだ!エリートはとっさの出来事に弱いって!これなら…!!)
人の輪を抜け切り、作戦成功、とジャッシュがひそかににやりと笑った時だった。
「追え!あの男指名手配犯だ!!」
「やはりあのケモノで間違いなかったか!!」
後ろから声が聞こえ、ジャッシュはさっと青ざめると、反射的に走り出した。
(ううわばれた!!)
「逃げたぞ、追え〜!!」
がしゃがしゃと鎧の立てる音が追ってくる。
(何で〜!顔か?やっぱ顔でばれたのか!?ちくしょ〜、ケモノはいいよな、顔でばれたりしなくて!!)
そのケモノが窒息してばたばたと手足を振り回していたが、必死のジャッシュは気づかなかった。ひきずったままスピードをあげる。
(そう簡単に追いつけると思うなよ…!密輸商人は逃げ足が命っ!!)
見つけた角を曲がり、路地に入る。直線をずっと逃げていたら、どれだけ距離を離しても銃を使われる恐れがあるからだ。
(とにかく町を出て空に…!あ〜もうこんな時に…っ!!)
ジャッシュの脳裏に緊張感のかけらも見られない白衣のじじいが浮かぶ。
「あのじじぃはどこいった――――――っ!!」
「呼んだかな?」
叫んだ途端聞こえた声に、ジャッシュはずざざ、と思い切り頭からこけた。…レンガの道はこけるととても痛かった。
「…うむ。痛そうだな」
「な、な、な…っ!なんでこんなところに…っ!?」
ばっ、と顔をあげると先ほど脳裏に浮かんだとおりのじじいが、やはり緊張感のかけらもなくそこに立っていた。手には名の知れた茶店の紙袋を抱えている。
ビシュタルトはジャッシュの問いに、ふむ、とひげをなでた。
「なぜと言われてもなぁ。店があちらにあって次の店がこちらにあるからだ」
あちら、といいながらジャッシュの向かっていた方を指差し、こちら、といいながらやはり彼の来た方を指差す。どうやら茶店めぐりをしているらしい。
「で、お前さんはどうしてそんなに慌てているのだ?」
「は!!」
唐突なじじいの出現で目的を忘れかけていたジャッシュは我に返った。こけたままだった体を起こす。
「そうだ、逃げないと駄目なんだ!!逃げるぞ、じいさん!!」
「む?何故?」
「騎士だよ!騎士に追われているんだ」
「なんと!!」
ビシュタルトはかっと目を見開いた。
「奴らの魔の手はここまで伸びてきたというのか…!そこまで私の才能が…!」
「ああもうどーでもいいから逃げるぞ!メル!お前もそろそろ自分で走って…って…」
ジャッシュはそこで初めて自分の手元を振り返り、ぎょっとした。ケモノは白目をむいて、ぴくりともしていなかったのだ。
「お、おい、どうした?大丈夫か!!?」
「いたぞ、あそこだ!!」
「あれはビシュタルト子爵じゃないか!?」
叫び声がしてそちらを振り向くと、騎士たちが近づいて来ていた。
「やばい、追いつかれた…!走るぞじいさん!!」
「うむ!私は悪に手を貸すわけにはいかないからな!!」
ビシュタルトが紙袋をしっかりと胸に抱えて走り出す。その後をジャッシュが失神しているメルカードを背負って追った。一路、町の出口へと。
*
「てめぇはオレを殺す気か――――っ!!」
「い、いや、そんな気はかけらも…」
「首絞められたら死ぬってのっ!!しかもいきなり訳分からんこと言い出すし!オレはメルカードだ!!マリアンじゃねぇっ!!」
「あ、ああ…知ってる」
「しかもまだ三時間たってねぇよ!木を手に入れてもねぇ!!」
船に戻り目覚めた瞬間、ぎゃんぎゃん騒ぎまくるメルカードに、ジャッシュは最初はきちんと対応していたのだが、だんだんと腹が立ってきた。
そもそもこいつの方が騎士に捕まりかけていたというのに、さらにそれを自分は助けてやったというのに、どうしてこんなにもブーイングを喰らわなければならないのだろうか。
「しかもマリアンって女の名前だろうが!バカにするなよこのチンピ」
「うるさい!!コレを見ろ!!」
ジャッシュは延々と怒りをぶちまけるメルカードの鼻先に細工屋のおじさんからもらった手配書を突きつけた。メルカードが急に静かになる。紙を手に取り、目を瞬かせた。
「なんだこりゃ?おお!これオレか!?」
「ほほう?これはこれは…二人とも一躍有名人だな」
「誰のせいだ!!」
「すげぇ!なんでこれにオレの顔が!?なぁ、これ何だよ?」
メルカードの背後から紙を覗き込んだビシュタルトが感心したように言うのに、ジャッシュが叫んだが、彼はさらりと流し、手にする紙の意味が分からずにはしゃいでいるケモノへと微笑んだ。
「これは指名手配書というものだ。悪人を捕まえろ、というお達しというところだな」
「へ〜…ってなにぃ!?なんでそれにオレが載ってるんだよ!?」
「ふむ…君たちは誘拐犯ということになっているらしいな…」
「はぁ?誘拐!?何だと!?オレはそんなことやってねぇっ!オレが誰を誘拐したっていうんだ!?」
「私だな」
あっけにとられるケモノに、白衣のじいさんは哀れみにも似た視線を向けた。
「分かっておる、お主は悪くない…悪いのは私の天才的な頭脳ということだな…そう、貴重な宝の保持者や、無二の力を持つ者の守護者、美しい姫君を擁する国が襲われるのは世の必然…この天才と共に行動する者が悪に狙われるのもまた哀しき宿命というものか…」
ふ、とこめかみを押さえて天井を見上げるビシュタルトに、メルカードはジャッシュの方を振り返る。
「…なぁチンピラ。このじじい何言ってるのかさっぱりわかんねぇぞ?」
「安心しろ、オレもだ。ここには文化の壁は無かったな…嬉しくないけど」
「ふふふ、しかし案ずることはないぞ若者たち!悪の悪は正義…!君たちは紛れも無い正義だ…!胸を張るがいい!!」
「いや、もうこの際どっちでもいいからじいさん船降りてくれねぇ?」
「そして私は誓おう…!悪の組織などにはなびかないことを…!真の勇気ある君たちと共に行くことを…っ!!」
「どこにだよ…」
かなり本気で言った言葉は、じじいの熱弁でさりげなく、しかしきっぱりと否定され、ジャッシュはかなりへこんだ。どこまでもついて来る気らしい。
するとそんなジャッシュに、メルカードが手配書を睨みながら尋ねてきた。
「う〜…とにかく、さっき変な人間共に囲まれたのもこの紙のせいってことか?」
「ああ、そういうことだな…あの町に入ったらまた同じ目に遭うと思うぜ?いや、違うか…今度は問答無用でお縄につく羽目になるな…おい、ちなみにそれ破っても無駄だぞ!他にも一杯あるから、それっ!!」
ジャッシュに言われ、メルカードは手配書を破ろうとしていた手を止めて、唸る。
「でもさぁ…それじゃあ木はどうすりゃいいんだよ!?」
「あ、そうだな…う〜ん…」
レビアスに行った当初の目的が果たされていないことを指摘され、ジャッシュは腕を組んだ。ビシュタルトがひげをなでながら言う。
「どこか他の町に行ってみてはどうかね?」
「いや、治安維持レベルが高いとはいえ、レビアスは辺境の地だろう?にも関わらず、ここまで王国の手配書が回ってきているんだ。他のとこにはないって可能性は低いと思うぜ」
「む…それもそうか…では村や集落などに行ってみるのはどうかね?奴らの魔の手もそこまでは及ぶまい」
「なるほどなぁ…けどそんな田舎に飛空挺の木材なんかあるかな…ここから一番近いのはザミールだけど、あそこもあったかなかったか…」
「あのさ、最初から思ってたんだけどよ」
割り込んできたメルカードの声に、ジャッシュとビシュタルトは振り返る。二人の視線を受け、彼は真顔で言った。
「木、伐ってたら駄目なのか?そこの森で」
船の窓、そのすぐ外に広がる森を指差すケモノに、ジャッシュは思わず目をむいた。
(現地調達!?)
「うむ…下では許可の無い伐採は密林として罪に問われるらしいが…」
ひょうひょうとしてビシュタルトが頷く。
「こういっては何だがすでにお主たちは犯罪者だ。問題なかろう」
「おいおいおいなにゴーサイン出してんだじじいっ!!」
「よし、じゃ行くぜ!!」
「行くな!ちょっと待て!!」
「ぐえっ!」
部屋から走り出ようとしたメルカードは、慌てたジャッシュにまたしても首のバンダナを掴まれた。その悲鳴の成りそこないのような声に、ジャッシュははっとして手を離す。
「あ、悪い」
「て…てめーっ!正直に答えやがれ!!やっぱオレを殺そうとしてるだろ――っ!!」
「いや、してないって!それよりお前、木を伐るってどうやるつもりだ?道具ないのに!」
「は?道具?」
単純なメルカードは、ジャッシュの話題の転換にころっと乗って首を傾げた。そのことにジャッシュは助かった、と思いながらも頷く。
「そうだよ、道具だよ。お前の船にはそんなもん載ってないんだろ?先に言っとくけど、この船にだってないぜ、そんなもん。これは密林船じゃなくて、密輸船だぞ?」
木を、それも森に生えているような大木を伐るには、それ相応の技術と道具が必要なはずだ。技術はどうか知らないが、道具は確実に持っていないだろう。
「それがないと無理なんじゃ…」
「え?何でだ?いつもオレやってるぜ?」
下の大陸の木は特別堅いのか?ときょとんとするメルカードにジャッシュは呆然とした。説明を求めるようにビシュタルトへと視線を向けると、彼はうむ、と片眼鏡を押し上げた。
「上は基本的に自給自足だ。特にアッシュダリア大陸といえば上でも三本の指に入るド田舎だ。産業は全くといって良い程発達していないらしいからな」
「ド田舎ゆーな!!」
しゃー、と牙をむくケモノに、ジャッシュはおそるおそる尋ねる。
「…そうなのか?」
「田舎じゃねぇって言ってるだろうが―――っ!!」
「いや田舎かどうかの方じゃなくて、いつもやってるのか、ってことの方だよ!」
噛み付かんばかりに振り返られて、ジャッシュは慌てて両手を振って叫んだ。するとメルカードは何事もなかったかのように大人しくなって、けろりとして頷く。変わり身が早いというよりは、目の前のことにしか対処しないのだろう。
「ああ。木なんか売ってねぇよ、うちでは」
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そんな言葉が何故か軽快なリズムでジャッシュの頭の中を流れた。
(…親分…世界はまだまだオレの知らないことばかりです…)
どこかで飛び跳ねているだろう自分の育ての親にそっと想いを馳せながら、ジャッシュはそうか、と呟く。
「じゃあ道具は持ってるんだな…?」
「は?道具?いらねぇよ、そんなもん」
「…は?」
「ユーヤルじゃ木の一本も倒せねぇような奴は、ガランタの男とは認められねぇぜ?」
どこか誇らしげにかっと爪をむき出しにしたケモノに、ジャッシュは言葉を失った。
(これはもしかして…爪とぎで木を倒すってことデスカ?)
「心配すんなって!そのへん生えてる木なら五分もあれば倒せるからさ!!」
じゃあ行くぜーっ!と意気揚々と部屋を出るメルカードの背中を、ジャッシュはあらゆる意味でとても遠いものに感じていた。